J2降格の北海道コンサドーレ札幌は1月20日、大和ハウスプレミストドーム(旧札幌ドーム)における2025シーズンホームゲームチケットに関する主な変更点を公式発表。価格変動制「ダイナミックプライシング(DP)」によるチケット販売を“休止”することが決まったが、一部ではJ1昇格時の対応に関心が集まっているほか、柏レイソルをはじめ他クラブからのファン・サポーターから後ろ向きな声が挙がっている。
札幌は新型コロナ感染拡大の影響を受けて、2020シーズンの公式戦2試合でDPによるチケット販売を試験導入。2021シーズン以降も継続していたが、「値段が高い」などとDP採用に対する反対意見は根深い。
また2023シーズンのホーム最終戦(対浦和レッズ)では、かつて浦和に在籍していた小野伸二氏の引退試合ということもあり、アウェイエリアで1席あたり8000円以上(大人1名)にアップ。2024シーズンのホーム最終戦(対柏レイソル)では、アウェイエリアで1席あたり10000円近くまで跳ね上がった一方、ホーム側の一部の客に対して「20%オフチケットのご案内をお送りいたします」「通常ダイナミックプライシングで販売しているチケットを、基準価格でご購入いただけます」など、メールにて割引価格でのチケット購入案内をしていただけに、柏サポーターからの批判が相次いでいた。
その札幌は9年ぶりにJ2へ降格。公式サイトにて「2025年シーズンは、ダイナミックプライシングを中止し、シーズンを通して固定価格でチケットを販売します。ただし、特定の試合については『特別価格』を設定する場合があります」とアナウンスすると、DP休止を歓迎する声が挙がっている。
ただ一方で、札幌サポーター兼個人スポンサーでビジネスコンサルタントや著述家として活動する村上アシシ氏は、Xで「休止扱いなのはJ1復帰したら再開させる伏線かな?」と投稿。J1昇格時の対応を巡り、様々な意見が湧き起っている。