ブラジル人MFジャジャ・シルバは、2024シーズン限りでサガン鳥栖を期限付き移籍期間満了により退団。レンタル元のFC東京からブラジル4部AAポルトゥゲーサへ完全移籍しているが、現地メディアが移籍の裏側の一部を報じている。
現在26歳のシルバは、2023年7月にUAE1部アル・ナスルSCからFC東京へ完全移籍。来日1年目にJ1リーグ8試合でプレーすると、2024シーズンはリーグ戦17試合に出場もノーゴール。ただシーズン途中で鳥栖へ期限付き移籍すると、鳥栖でもリーグ戦7試合の出場で無得点という結果に終わった。
1月9日に鳥栖退団が決まり、17日にFC東京からポルトゥゲーサへの完全移籍が正式決定したシルバ。ブラジルメディア『ge』は14日の時点で「ポルトゥゲーサはシルバを完全移籍により獲得することで、FC東京と合意。2026年までの複数年契約を結んだが、移籍金は明らかにされていない」と伝えていたが、ポルトゥゲーサから正式契約の公式発表があった20日には、同選手についてこう報じている。
「彼はFC東京との契約解除を待っていた。すでにポルトゥゲーサでチームメイトと一緒に練習している。ブラジルサッカー連盟の選手登録が間に合えば、23日開催のパラナ州選手権ポンチ・プレッタ戦でメンバー入りする可能性もある」
この「FC東京との契約解除を待っていた」という報道内容を踏まえると、FC東京がシルバを移籍金ゼロで手放した可能性も考えられる。
なおFC東京は1月5日、ブラジル1部グレミオから期限付き移籍していたブラジル人FWエヴェルトン・ガウディーノを、完全移籍により獲得したと公式発表。グレミオの専門サイト『Portal do Gremista』が「80万ドル(約1億3000万円)のレンタル料、完全移籍移行で70万ドル(約1億1000万円)」などと伝えていただけに、一部から高額な移籍金を理由に否定的な意見が湧き起こっている。シルバをフリーで手放したとみられるだけに、FC東京の補強予算の使い方や移籍金収入の確保の必要性を巡って、再びファン・サポーターの間で議論が白熱するかもしれない。