京都サンガ出身の元日本代表MF久保裕也は現在、MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)FCシンシナティに所属。2025シーズンの始動日にトレーニングを無断欠席したとみられ、移籍の可能性が取りざたされるなか、クラブが同選手の今後に触れている。
現在31歳の同選手は、2013年6月に京都からスイス1部BSCヤングボーイズへ完全移籍して以降、ベルギー1部KAAヘント、ドイツのニュルンベルクに在籍。シンシナティでは2020年からプレーしているが、攻撃的MFからボランチへのポジション転向により一時話題に。2024シーズンはボランチをはじめ複数ポジションで起用されるなか、リーグ戦35試合の出場で10ゴール2アシストと、MLS移籍後初の2桁得点をマークした。
そんな久保については、『USAトゥデイ』のパット・ブレナン記者が1月17日に「久保は今日のプレシーズントレーニングに姿を見せなかった。クラブに欠席の報告はない」と報道。シンシナティのパット・ヌーナン監督は「(2025シーズンの始動日における)彼の欠席は残念な出来事。こんなことは普通あり得ない」「彼にはここで仕事をする義務がある」などと不満をあらわにしたという。
またシンシナティの専門サイト『シンシナティ・サッカートーク』は、久保の去就について「2024オフシーズンに再契約を選択した。2025シーズンまで契約を残しており、1年間の延長オプションも付いている。チーム内での彼の状況やトレーニング欠席の理由は不明」と伝えている。
一部で監督との関係悪化を理由に「シンシナティ退団は避けられない」と報じられるなか、クラブは20日にフロリダ州で行われるプレシーズントレーニングキャンプの参加選手を公式発表。始動日に不在だった久保もリストに名を連ねているが、公式サイトには「久保はチーム活動に関する報告が遅れており、フロリダ州で合流する予定だ」と記されている。