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MF本田圭佑(無所属)の古巣であるブラジル1部ボタフォゴFRは、横浜F・マリノスからのFWアンデルソン・ロペス獲得オファー却下が報じられた一方、ブラジル人FWルイス・エンリケをクラブ史上最高額の移籍金でロシア1部ゼニト・サンクトペテルブルクへ放出するという。
2024シーズンにブラジル1部リーグとコパ・リベルタドーレス(南米選手権)を制したボタフォゴ。FWジュニオール・サントス(元柏レイソル、横浜FM、サンフレッチェ広島)の活躍が目立ったが、ブラジルメディア『ランセ』は17日、同選手が移籍金700万ドル(約10億9000万円)でアトレチコ・ミネイロへ完全移籍する見込みだと伝えている。
ただボタフォゴの移籍金はこれだけではない。ゼニトは20日、ボタフォゴからエンリケを完全移籍により獲得したと公式発表。欧州の移籍市場に精通しているファブリツィオ・ロマーノ記者は「ボタフォゴは数週間前、フィオレンティーナからの2000万ユーロ(約32億4000万円)というオファーを拒否。ゼニトからの3500万ユーロ(約56億4000万円)というオファーを受け入れた。ボタフォゴにとっては、記録的な売却益だ」と伝えており、ブラジル人のアンドレ・エルナン記者も「ボタフォゴ史上最高額での売却」としている。
現在24歳のエンリケは、フルミネンセやレアル・ベティスを経て、2024年2月にベティスからボタフォゴへ完全移籍。2024シーズンのブラジル1部リーグ戦33試合のスタメン出場で7ゴール3アシストと、ジュニオール・サントスとともに攻撃陣の中心選手として活躍していた。
ロペスの獲得報道により、再び日本国内で話題を呼んでいるボタフォゴ。エンリケとジュニオール・サントスの放出により、総額70億円規模の収入を得るとみられるだけに、横浜FMへの獲得オファーの内容に対する不満の声が日本から湧き起こるかもしれない。