技術の進化は、犯罪捜査のあり方に大きな変化をもたらしている。その中でも、GoogleマップやGoogle Earthの画像が決定的な役割を果たした事例が数多く存在する。本記事では、Googleのツールが未解決事件や謎を解明する手助けとなった10の具体例を紹介しよう。それぞれのケースは偶然や執念、そして技術の力が織りなす驚くべき物語だ。

1. パレット・ランドリューの失踪事件

失踪、誘拐、殺人…Googleマップが解き明かした10の事件!
(画像=画像は「UNILAD」より,『TOCANA』より 引用)

 2020年11月、ベルギー・アンダンヌで83歳のアルツハイマー病患者パレット・ランドリューが失踪した。夫のマルセルが洗濯物を干している間に家を出て行方不明となり、地元住民や警察による大規模な捜索が行われたものの発見には至らなかった。

 2年後、近隣住民がGoogleストリートビューで自宅周辺を確認していた際、偶然彼女の姿が写り込んでいるのを発見。捜査は再開され、彼女の骨が茂みの中で見つかった。転倒して起き上がれず、そのまま衰弱死したと見られている。