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フェルナンド・トーレスは、かつて2018年7月から1年にわたりサガン鳥栖でプレー。当時チームメイトだった元日本代表FW金崎夢生(現ヴェルスパ大分)が、元スペイン代表選手の姿勢やチーム状況について語っている。
アトレティコ・マドリード、リバプール、チェルシー、ミランを渡り歩き、欧州で多くのタイトルを獲得してきたトーレスは、来日1年目の2018シーズンにJ1リーグ戦17試合の出場で3ゴール。翌2019シーズンには18試合で2ゴールをマークも、同年8月23日のヴィッセル神戸戦を最後に現役を退いている。
金崎は元Jリーガー那須大亮氏との対談で、鳥栖時代を回顧。対談の様子は1月19日に那須氏のYouTubeチャンネルで公開されているが、同選手はポジション争いを繰り広げたライバルについてこう語っている。
「トーレスはフィジカルが強かった。EURO(欧州選手権)でスペインが優勝した時に決勝点をとったりとか、足の速い映像とかだったらそういうイメージだけど、一緒に練習していたら、映像で見たイメージはあまりなかった」
「トーレスは凄く悩んだ。僕も海外行って色々あったけど、トーレスも初めての日本だったので。日本のサッカーは(欧州と比べて)全然違うというようなことを感じていたと思う。色々思う部分はあったけど、練習は一生懸命やっていた。FWだから僕としては『文句あるなら言った方がいいんじゃない?』と思ったけど、そんな言わずに一生懸命馴染もうとしていた」
「もっとトーレスを活かす形は、チームとして作れた方が良かったと思うが、なかなかそれもできていなかった。トーレス自身もそれに対して文句を言うような感じではなく、本当に当たり前のことを当たり前にして帰る感じ。早めに来て練習する時もあるし、自分のコンディション調整にも一生懸命だった」