ヴィッセル神戸 写真:Getty Images

 アメリカ、メジャーリーグサッカー(MLS)の公式育成リーグであるMLSネクスト・プロに参戦するタコマ・ディファイアンスが、J1王者のヴィッセル神戸から18歳のDF山田海斗を2025シーズンに向けて期限付き移籍で獲得することを、1月17日に正式に発表した。

 タコマはMLSのシアトル・サウンダーズのリザーブチームで、2019年に改称するまでシアトル・サウンダーズFC2と呼ばれていた。2025年に更新されたシアトルと神戸の提携が、早くも成果を生み出した形となった。

 山田は神戸U-18の主力として2023年と2024年の2シーズンにわたり活躍し、それぞれ1,890分、1,874分のプレータイムを記録。守備の中心として活躍しながら、攻撃参加でも可能性を示し2年間で3ゴールと1アシストを記録しており、将来を期待させる選手として評価されている。今回の山田の加入はチームの守備陣をさらに強化することを目的とされているとのことだ。

 シアトルと神戸の提携は、両クラブ間の親善試合や合同ユースキャンプ、共同チャリティーイベントなどを通じて、さらに発展する可能性がある。また、神戸が2023年にプレミアリーグのアストン・ビラと提携したことで、将来的にはビラとの連携やイギリスでの親善試合、選手移籍など、欧州、アメリカ、アジアの新たな国際的な展開も話題に上りそうだ。

 山田の移籍は、この長期的な提携の第一歩と捉えられており、若き才能が新たな環境で成長する姿に注目が集まる。また、今後も山田に続く選手発掘が期待されている。