MF本田圭佑の古巣であるブラジル1部ボタフォゴFRは、FWジュニオール・サントス(元柏レイソル、横浜F・マリノス、サンフレッチェ広島)をアトレチコ・ミネイロへ放出する見込み。横浜F・マリノスからブラジル人FWアンデルソン・ロペスを獲得する可能性も取りざたされる一方、ボタフォゴ所属選手のロシア移籍報道が物議を醸している。
ブラジル人のアンドレ・エルナン記者が18日に伝えたところによると、ボタフォゴ所属のブラジル人FWルイス・エンリケはロシア1部ゼニト・サンクトペテルブルクへの完全移籍にむけて、正式契約を残すのみ。同選手は2024シーズンのブラジル1部リーグ戦33試合のスタメン出場で7ゴール3アシストと結果を残したが、移籍金はボタフォゴ史上最高額の3500万ユーロ(約56億4000万円)だという。
この移籍報道を受けて、Jリーグの情報を専門に扱う海外アカウント『Jリーグインサイダー・ブラジル』は、ロシアがウクライナ侵攻によりFIFA(国際サッカー連盟)から制裁を受けている現状を踏まえた上で、以下のように持論を展開している。
「今の時代ロシア移籍を選んだ選手は誰であれ、カネ目当てにヨーロッパでのキャリアや(自分自身の)知名度アップをあきらめることになる。ロシア国内クラブは国際大会に参加できず、大半の欧州クラブはロシア国内クラブと取引しない」
「知名度アップという観点では、ロシアよりもJリーグや韓国リーグの方が魅力的だ。日本や韓国のクラブは国際大会や欧州でも放送される大会に参加している。欧州クラブが選手獲得を目的に、こうした国際大会をチェックするケースは多い。今なら、JリーグはX倍、ゼニトは10倍を支払ってくれる。すなわちロシア移籍は、その選手のポケットマネーの問題だ」
なおボタフォゴの補強を巡っては、ブラジルメディア『ランセ』が17日、ジュニオール・サントスの放出により、アトレチコ・ミネイロから移籍金700万ドル(約10億9000万円)が支払われると報道。エンリケの移籍金も含めると、70億円規模の収入が見込まれる。