欧州のトップリーグで輝かしいキャリアを築いた選手たちが、キャリアの晩年の新たな挑戦や高額な報酬を求めて、サウジアラビアやカタールへ移籍するケースが近年増えている。
中でもカタールは、2022年のFIFAワールドカップ(W杯)開催地として注目を浴びたが、世界中のサッカーファンにとって同国1部であるカタール・スターズリーグは、お世辞にもあまり馴染みがない。そのため、カタールに移籍した選手たちは次第に国際的な舞台から姿を消し、ファンの記憶からも薄れていっているのは疑いようのない事実だ。
ここでは、カタール移籍後にサッカー界から忘れさられた6人の名選手たちを紹介していきたい。
マルコ・ベラッティ(アル・アラビ・ドーハ)
フランスの名門パリ・サンジェルマン(PSG)時代(2012-2023)、MFマルコ・ベラッティは欧州で最も評価の高い中盤の選手として知られており、カタール移籍前にはバルセロナ移籍の噂もあるほどだった。しかし、2023年にカタールのアル・アラビ・ドーハへ移籍して以来、彼の存在感は明らかに薄れ、ニュースを目にすることすらもなくなっている。
アル・アラビ加入後、ベラッティはイタリア代表としての試合に一切出場しておらず、クラブでも加入から現在(1月16日時点)までわずか33試合しかプレーしていない。現在の契約は今2024/25シーズン終了時に満了予定であり、その先のキャリアは不透明な状況だ。ヨーロッパへの復帰、もしくはメジャーリーグサッカー(MLS)を含めた他大陸への移籍はあるのだろうか。