ブラジル人MFマテウス・カストロには、2024/25シーズン途中でサウジアラビア1部アル・タアーウンを退団の可能性が浮上。名古屋グランパス復帰、Jリーグクラブからのオファーが報じられるなか、アル・タアーウンの監督が同選手の現状に言及している。
2024年3月にアキレス腱を断裂し、長期離脱を余儀なくされていたマテウス。10月3日のAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)第2戦で復帰も、2024/25シーズンのリーグ戦ではスタメン出場3試合、途中出場5試合とレギュラー定着とはならず。1月11日のリーグ戦以降はベンチ外となっている。
そんなマテウスの去就を巡っては、サウジアラビア紙『アル・リヤディヤ』が12日に「タアーウンはこの冬の移籍ウィンドウでマテウスを売却するためのオファーを探している」「タアーウンのロドルフォ・アルアバレーナ監督がマテウスに代わる外国人選手の獲得を望んでいる」と伝えると、クラブはコロンビア代表FWロジャー・マルティネスの獲得を公式発表している。
またサウジアラビアのジャーナリストであるファイサル・アル=サリム氏は、13日に「マテウスの獲得にむけて、Jリーグクラブが問い合わせている」と報じた上で、「彼の家族の事情を踏まえると、Jリーグ復帰に抵抗はない」と私見を述べている。
タアーウン退団が既定路線とみられるなか、『アル・リヤディヤ』は17日にアルアバレーナ監督のコメントを紹介。これによると、指揮官は同日開催のアル・ナスル戦後の会見で「マテウスは個人的、および戦術的な問題により、チームから外れている」と語るなど、構想外報道が事実であることを認めた一方、オファーの有無やJリーグ復帰の可能性には言及しなかったという。
現在30歳のマテウスは、2014年にECバイーアから大宮アルディージャ期限付き移籍すると、2015年1月にバイーアへ復帰も、7月に再び大宮へ。横浜F・マリノス、名古屋と渡り歩き、J1リーグ通算189試合の出場で39ゴール、J2優勝(2015年)・J1優勝(2019年)・YBCルヴァンカップ優勝(2021年)と、日本で実績を積み重ねてきたが、2023年8月に名古屋からタアーウンへ完全移籍している。