京都サンガ出身の元日本代表MF久保裕也は、2024シーズンまでMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)所属FCシンシナティでプレー。一時期ボランチ転向で注目を集めていたが、ここに来て現地で移籍の憶測が飛んでいる。
現在31歳の同選手は、2013年6月に京都からスイス1部BSCヤングボーイズへ完全移籍して以降、ベルギー1部KAAヘント、ドイツのニュルンベルクでプレー。シンシナティには2020年から在籍している。そのシンシナティでは、2021シーズンにボランチでレギュラーに定着。攻撃的MFとして日本代表などで活躍していただけに、日本のサッカーファンの間で大きな話題になったことは記憶に新しい。
また2024シーズンはボランチをはじめ複数ポジションで起用されるなか、リーグ戦35試合の出場で10ゴール2アシストと、MLSの舞台で初めて2桁得点をマークしたほか、シンシナティとの契約を2025シーズン終了まで残していることもあり、当初は残留が既定路線とみられていた。
しかし『USAトゥデイ』のパット・ブレナン記者は1月17日に「久保は今日のプレシーズントレーニングに姿を見せなかった。クラブに欠席の報告はない」と無断欠席の可能性を報道。2025シーズンに向けての始動日に合流しなかったというが、シンシナティのパット・ヌーナン監督は「彼の欠席は残念な出来事。こんなことは普通あり得ない。プレシーズンに3選手も来ないという経験は今まで無かった」と肩を落としたという。
またシンシナティの専門サイト『シンシナティ・サッカートーク』は、久保の去就について「2024オフシーズンに再契約を選択した。2025シーズンまで契約を残しており、1年間の延長オプションも付いている。チーム内での彼の状況やトレーニング欠席の理由は不明」と伝えたが、一部ではすでにシンシナティ退団の可能性が取りざたされている。Jリーグ移籍の可能性は現時点で報じられていないが、クラブや選手サイドの今後の動き次第では実現するかもしれない。