他国との競争と現実化への期待

 中国の計画の具体的なタイムスケジュールはまだ明らかにされていない。しかし、同様の取り組みを進める国は他にも存在する。例えば、アイスランドは英国の企業スペースソーラーと協力し、2030年までに小規模な宇宙太陽光発電所を建設する計画を立てている。この発電所は1,500~3,000世帯に電力を供給できる能力を持ち、2036年にはさらに規模を拡大する予定だ。

 宇宙でのエネルギー収集とその地球への送電は、技術的には可能である。カリフォルニア工科大学(Caltech)のエンジニアが2023年に行った実験では、ミリワット規模のエネルギーを地上に送信することに成功している。ただし、中国の計画では、これを桁違いに拡大する必要がある。

 宇宙版三峡ダムとも称されるこの計画は、人類のエネルギー問題を根本から変える可能性を秘めている。壮大な構想の実現には多くの課題が残るものの、その成功は持続可能な未来への道を切り開く第一歩となるのかもしれない。果たして中国はこの壮大な挑戦を成し遂げるのか。今後の進展に注目したい。

提供元・TOCANA

【関連記事】
初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
航空機から撮影された「UFO動画」が公開される! “フェニックスの光”に似た奇妙な4つの発光体
有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
ネッシーは巨大ウナギではない! 統計的調査結果から数学者が正体を予測
積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?