年が明け早くも始まったATPツアーの2025シーズン。そしてグランドスラムの初戦、全豪オープンが12日から始まった。今年頂点に立つのは一体誰か、だがその前に、これまでの全豪オープンを複数制覇したスタープレイヤーたちをランキングで振り返ってみたい。
トップは大躍進のあの選手!ATPツアー賞金額ランキング【コラム】
まずは、7位T-4位まで。
【7位T-4位】
7位T:ロッド・レーバー
【オーストラリア/優勝3回/1960、1962、1969】
7位T:マッツ・ビランデル
【スウェーデン/優勝3回/1983、1984、1988】
7位T:ジェームズ・アンダーソン
【オーストラリア/優勝3回/1922、1924、1925】
7位T: エイドリアン・クイスト
【オーストラリア/優勝3回/1936、1940、1948】
4位T: ジャック・クロフォード
【オーストラリア/優勝4回/1931、1932、1933、1935】
4位T: ケン・ローズウォール
【オーストラリア/優勝4回/1953、1955、1971、1972】
4位T: アンドレ・アガシ
【アメリカ/優勝4回/1995、2000、2001、2003】
続いて、上位3人を3位からお届け。
2位T:ロイ・エマーソン
【オーストラリア/優勝6回/1961、1963-67】
6度の優勝は、2019年にジョコビッチが7勝目を挙げるまで50年以上も破られなかった、まさに伝説的プレーヤー。同じく伝説となっているロッド・レーバー(優勝3回)としのぎを削った1960年代、彼と決勝を戦った1961年に、セットカウント3-1で初優勝を飾っている。1963、1964年にはストレート勝ちの優勝。その後も1967年まで全豪オープン5連覇を達成した。
2位T:ロジャー・フェデラー
【スイス/優勝6回/2004、2006、2007、2010、2017、2018】
グランドスラム20勝を挙げているテニス界のスタープレーヤーだったフェデラーは、そのうち6勝を全豪オープンで挙げている。第2シードで臨んだ2004年の全豪で初めて決勝に進むと、マラト・サフィンを破り全豪初制覇。2007年には初戦からフェルナンド・ゴンザレスとの決勝まで、1セットも許さず全試合ストレート勝ちの快挙を果たした。BIG4ともしのぎを削り、2010年にはアンディ・マレー、2017年にはラファエル・ナダルと決勝を戦い勝利している。特にケガで大きくランキングを下げた中で臨んだ2017年は準決勝のスタン・ワウリンカ戦、決勝のナダル戦をどちらもフルセットの末に破ったことから、復活ののろしを上げた大会だったとも言える。最後の優勝は2018年。第1シードのナダルが棄権したこともあったが、決勝で第6シードのマリン・チリッチを破り堂々の2連覇を達成した。
1位:ノバク・ジョコビッチ
【セルビア/優勝10回 2008、2011-13、2015、2016、2019-2021、2023】
今回のランキングで唯一の現役でありながら、全豪オープン優勝回数の頂点に立つのがジョコビッチ。2024シーズン終了時点でグランドスラム通算24勝を誇る37歳は、そのうち全豪オープンだけで10勝を重ねている。初優勝は2008年、それまで4回戦が最高だったジョコビッチだったが、準々決勝でダビド・フェレール、準決勝でフェデラーとトップランカーを次々と下し、決勝ではノーシードから勝ち上がったジョー=ウィルフリード・ツォンガを撃破。みごと最初のグランドスラム制覇を達成した。2011年には準決勝のフェデラー戦、決勝のマレー戦ともにストレート勝ちで優勝すると、その後2013年まで3連覇を達成した。ちなみに、BIG4の一角マレーとは4度決勝を戦っているが、全てジョコビッチが勝利している。マレーは遂に全豪を制覇できず、最多準優勝(5回)という不名誉な記録を持っているが、その原因はジョコビッチともいえる。そして、そのマレーをコーチに招き入れ、臨む2025年の全豪オープン。まだまだ若手の壁となり、今だ果たせずにいる年間グランドスラム達成の足掛かりになるか、大いに期待したい。