元ポルトガル代表FWゴンサロ・パシエンシアは、2024シーズン限りでサンフレッチェ広島を退団。ブラジル1部昇格組スポルチ・レシフェへ移籍したが、本人がスポルチ加入に至るまでの過程や、ブラジルと欧州のサッカーを比較している。
パシエンシアは16日、スポルチの加入会見に出席。ブラジルメディア『NE45』によると、本人は同クラブ移籍を決断した理由について、こう語ったという。
「僕は昔ブラジルにいたし、それに妻がブラジル人だからね。(スポルチ移籍の可能性について)会長から連絡があったんだ。それに僕はブラジルのサッカーの現状、レベル、スポルチの抱えている投資問題も理解していた。スポルチはビッグクラブだし、ポルトガルに戻ってからも、ずっと追いかけていたんだ」
「幹部やコーチングスタッフ等すべての関係者が、僕がここにいることに好意的だった。そうなれば、物事はうまくいくものなんだ。彼らは僕を必要としていると感じたし、僕はここでプレーしたいんだ」
またパシエンシアはヨーロッパとブラジルのサッカーを比較。「最近のサッカーはとても進歩しているが、ブラジルはどの選手も平均以上のクオリティーを兼ね備えている。ヨーロッパは守備の選手のクオリティーが低い」とポルトガルでのプレー経験をもとに持論を述べた上で、「ブラジルのスタイルはヨーロッパやアジアとは異なるが、暑さにはまだ慣れていない。でも、すぐに慣れると思う」と2025シーズン開幕に視線を向けた。
現在30歳のパシエンシアは、ポルトガル1部の強豪FCポルトの下部組織出身。アイントラハト・フランクフルト時代に日本代表MF鎌田大地(現クリスタル・パレス)とチームメイトだったほか、2023/24シーズンには期限付き移籍先のVfLボーフムで日本代表FW浅野拓磨(現RCDマジョルカ)とともにプレー。同シーズン終了後にボーフムを退団すると、セルタとの契約を解除し、広島へ加入。J1リーグ戦8試合の出場で2ゴール、AFCチャンピオンズリーグ2でも2ゴールと結果を残していたが、わずか半年でチームを去っている。