ヴァウド 写真:Getty Images

 かつて清水エスパルスに在籍していたブラジル人DFヴァウドは、2024シーズン限りでV・ファーレン長崎を退団。ブラジル2部パイサンドゥSCへの移籍が決まったが、2週間足らずでフリーになったという。

 現在32歳の同選手は、2020年にセアラーSCから清水へ完全移籍。清水在籍3年間でJ1リーグ通算70試合に出場し7ゴールをマークも、2022シーズンにコンディション不良の影響で8試合の出場にとどまったこともあり、同シーズン限りで退団している。

 長崎移籍で再起を図りたかったヴァウドだが、加入1年目の2023シーズンもJ2リーグで13試合の出場。2024シーズンも怪我の影響で状態が上がらず、10試合の出場と不本意な結果に終わると、1月3日にパイサンドゥSCへの完全移籍が公式発表された。

 しかしパイサンドゥSCは13日、突如ヴァウドの退団を発表。本人は年明けから新天地でのトレーニングに参加していたものの、「事前契約を結んでいたが、当事者間での意見不一致により正式な関係には至らなかった」と声明を発表。ただ退団に至った理由をはじめ詳細は明かしていない。

 そのヴァウドの去就を巡っては、15日時点でJリーグ移籍の可能性はブラジル国内で報じられていない。ただ2024シーズンオフのJリーグ移籍ウィンドウでは、全体的なセンターバック不足が顕著に。2025シーズンの第1登録期間が3月26日まで開いているだけに、一部のJクラブが緊急補強でヴァウド獲得に乗り出すケースも想定される。