既に世の中には様々なVTOL無人機が開発され、実用化されています。そういうものを幾つか導入して、実際に部隊で運用してみるべきです。FFRSやアパッチ、OH-1などの役に立たない部隊を畳めばカネも人もあるでしょう。これらのクズを維持するために予算と人間を浪費しているのが陸自という組織です。

VTOL無人機の一例(編集部)

これでこのクラスの機体を開発するのは、釣りの初心者がいきなりインド洋でマグロの一本釣りのスポーツフィシングに挑戦するようなものです。まずハゼ釣りから始めるべきです。しかもどうせ主契約者は重工各社か日立あたりになるでしょうが、彼らに無人機のノウハウはない。

VTOL無人機開発は先送りして、既存の外国製品を評価し、その中から採用して装備化し、ノウハウを蓄積してから行うべきです。

装備庁や各幕僚監部は自分たちの能力がどの程度か、きちんと自問してから予算を要求すべきです。

【本日の市ケ谷の噂】 自衛隊大好き軍オタさんたちが大絶賛する国産哨戒機P-1だが、その実採用から10年たって大金使って「近代化」と僭称して不具合の改善に取り組んできたが、対潜能力が低い上に、稼働率は3割程度で全くカネをドブに捨ててきたが、鳴り物入りで導入されたIHIの国産エンジン、F7のタービン・ブレードがその主たる要因。現場の部隊から怨嗟の声が絶えない。世界最高のジェット戦闘機のエンジンも開発できると豪語するIHIは10年経っても改善できずに、F7事業は赤字、との噂。

財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料 防衛 防衛(参考資料)

財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料 防衛 防衛(参考資料)

編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2025年1月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください