リンコン 写真:Getty Images

 元U20ブラジル代表FWリンコンは、2024年3月にヴィッセル神戸を退団。欧州クラブへ加入したものの出場機会に恵まれず、わずか半年でブラジル国内クラブへ移籍している。

 現在24歳の同選手は、ブラジル1部CRフラメンゴで構想外となり、2021年1月に神戸へ完全移籍。日本での再起が期待されていたが、来日1年目から負傷離脱もあり出場機会を増やせず。2022年8月にブラジル1部クルゼイロへ期限付き移籍したものの、母国でも結果を残せず。わずか半年で神戸に復帰すると、2023シーズンもリーグ戦でわずか5試合の出場に終わった。

 神戸は2024年3月1日に「契約解除によりリンコンが退団」と公式発表した後はしばらくフリーだったが、同年6月にオーストリア1部SCラインドルフ・アルタッハと1年契約延長オプション付きの2年契約を結んだリンコン。ただ7月19日開催の練習試合で筋肉系トラブルに見舞われると、オーストリア1部リーグで2試合の出場に。神戸時代と同じく、コンディション不良により大半の公式戦でメンバー外となっていた。

 すると、ブラジル1部アトレチコ・ミネイロが15日、アルタッハからリンコンを2025年12月までの期限付き移籍により獲得したと公式発表。本人はすでに帰国しており、欧州での挑戦をひとまず終えている。

 神戸と年俸80万ドル(約8300万円)による3年契約を結んでいたとみられるリンコン。日本で総額300万ドル(当時約3億3000万円)という移籍金(ボーナス込み)に見合うだけの結果が残せなかったブラジル人アタッカーは、欧州でも結果を残せなかった。