ラルフ・セウントイェンス 写真:Getty Images

 FC今治所属時に悪性リンパ腫を患い、闘病生活を乗り越えたFWラルフ・セウントイェンスは現在、オランダ2部デ・フラーフスハップでプレー。2024/25シーズン終了後の現役引退、Jリーグ再挑戦を視野に入れているという。

 同選手は2022年3月に今治へ完全移籍も、来日1年目に悪性リンパ腫を患っていることが判明。母国オランダで治療に専念していたが、2023年2月の検査で寛解が確認された後は、スパルタ・ロッテルダムのトレーニングに参加するなど、母国でコンディション調整に励むと、6月17日のJ3リーグ第14節テゲバジャーロ宮崎戦で復帰。2023シーズン限りで今治を退団したが、その後はデ・フラーフスハップのストライカーとして活躍。2024/25シーズンのオランダ2部リーグで5ゴールを挙げている。

 米メディア『ESPN』で1月15日に掲載されたインタビュー記事によると、本人はシーズン終了後の去就について「(現役続行の可能性について)もう十分だよ。ただJリーグ再挑戦は常に選択肢のひとつだよ。日本はとても素敵で美しい国だからね」とコメント。

 この発言内容を受けて、同メディアは「セウントイェンスはプロサッカー選手として最後の半年を迎えるようだ。しかし、現役続行への扉はまだ開いている。その扉は、日本への冒険によってのみ開くことができる」と、Jリーグ再挑戦と現役引退の2択であることを強調している。

 なお本人は2024年末、オランダ紙『AD』のインタビューで「今はもう毎日自分の病気のことを考えているという状況ではない。3か月ごとに病院で検査を受けている。(検査を受ける)数日間が大変だけど、病院側は大丈夫と声をかけてくれるんだ」と、自身の体調に言及。

 「タバコを吸ったり、お酒を飲むこともなかったのに、大きな病気になった。最も大切なのは、病気が完治して家族と楽しく過ごすこと」と、闘病生活後に芽生えた人生の価値観も明かしていた。