1月13日、全国高校サッカー選手権大会の決勝が国立競技場で行われ、前橋育英高校(群馬県代表)と流通経済大学付属柏高校(千葉県代表)が対戦した。試合は1-1で延長に突入するも決着がつかずPK戦までもつれこみ10人目まで続く激戦となったが、前橋育英が9-8で勝利。第94回大会以来2度目の日本一に輝いた。
そんな前橋育英でエースナンバー背番号14を背負うMF石井陽の進路が明かされた。関係者によると、石井は関東大学リーグ1部で2024シーズンに優勝した明治大学に進学し、サッカーを続ける予定だという。
明治大学には青森山田高校DF小沼蒼珠も進学が決定しており、大学ではチームメイトとして共に戦うことになる。また、前橋育英の全国制覇に大きく貢献したFWオノノジュ慶吏は慶應義塾大学へ進学が内定しており、同大学は来季4年ぶりの関東1部へ復帰が決定しているため、対戦することになる。
前橋育英の14番は、元日本代表DFの松田直樹(2011年引退)、同MF山口素弘(2007年引退)、MF青木拓矢、ガンバ大阪MF鈴木徳真など、後にJリーガーとなった選手が多く背負ってきた。その伝統の背番号をつけ、チームを全国優勝に導いた石井は、同校のグランドで練習を行う前橋FCの出身だ。クラブのコーチには前橋育英のスタッフも名を連ね、良好な関係を築いているという。
石井の進学する明治大学は日本代表DF長友佑都(FC東京)など、Jリーガーを15年連続で輩出。2025シーズンは、サンフレッチェ広島FW中村草太(前橋育英)や東京ヴェルディDF内田陽介(青森山田高校)など6選手がJ1クラブへ加入。なお、今季から東京ヴェルディの副社長に就任する栗田大輔氏が明治大学の監督を務めた2015シーズンから2024シーズンで、全員がJ1のクラブへ加入したのは初だという。