1月13日、全国高校サッカー選手権大会の決勝が国立競技場で行われ、前橋育英高校(群馬県代表)と流通経済大学付属柏高校(千葉県代表)が対戦。試合は1-1の末、延長に突入するも決着がつかずPK戦までもつれこみ10人目まで続く激戦となったが、前橋育英が9-8で勝利し、7大会(第94回)ぶり2度目の日本一に輝いている。
そんな中、準優勝となった流通経済大柏の大学への進学事情が明かされた。同校は、その名の通り流通経済大学の付属高校のため、高校と大学で一貫指導を強化を図っている。大学サッカー部監督の中野雄二氏が柏高校で総監督を務めるほど、その関係性は強い。同大学は現在1年生だけで約10人が柏高校からの内部進学という形でサッカーを続けている。
関係者によると、柏高校のサッカー部員は進路選択の際、そのままエスカレーター式に大学に進むのが当たり前のような雰囲気があるようだ。過去には、周りに明かさず内緒で他大学を受験した部員もいたという。以前よりは、ややその傾向は薄まってきてはいるという話もあるが、未だに多くの選手が進学している事実がある。
なお、同大学はクラブドラゴンズ柏という小中学生年代の系列チームも保有しているため、本人の希望と実力次第では、小学生から大学までの15年近い期間流通経済メソッドに基づいた指導を受けることが可能だ。同クラブでは、セレクションを実施しており、選ばれた選手のみ入団できる。
流通経済大は2022シーズン、サンフレッチェ広島MF満田誠など、Jリーグに12名もの選手を輩出している。その他にも、元日本代表DF山村和也(横浜F・マリノス)やFWジャーメイン良(サンフレッチェ広島)などの出身校として知られている超名門だ。今後、どんな選手が同校から輩出されるのだろうか。