この結果から原因は明らかになりました。
彼氏が性行為前に食べたナッツのアレルゲンが精液に混入し、それが彼女の体内に付着することでナッツアレルギーを引き起こしていたのです。
性行為から食物アレルギーが起きる症例は極めて稀な報告であり、アレルギー反応がいかに敏感であるかを浮き彫りにするケースとなりました。
つまり、食物アレルギーを持っている方はたとえ自分自身が気をつけていたとしても、その食物を摂取したパートナーと性行為をすることでアレルギー反応を起こす危険性があるのです。
その後、女性は薬の投与により45分以内にアレルギー症状が治まっており、大事には至っていません。
翌日まで疲労感や倦怠感が続いたものの、蕁麻疹や呼吸困難の症状はなく、体調も回復しました。
以後はナッツを食べた後のパートナーとは性的接触を完全に控えるように注意しているとのことです。
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参考文献
Woman’s nut allergy triggered after sex in bizarre first
https://www.zmescience.com/science/news-science/womans-nut-allergy-triggered-after-sex-in-bizarre-first/
Diagnostic dilemma: A woman’s nut allergy was triggered after sex
https://www.livescience.com/health/diagnostic-dilemma-a-womans-nut-allergy-was-triggered-after-sex
元論文
Dangerous liaison: sexually transmitted allergic reaction to Brazil nuts
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17583107/