日本代表DF関根大輝(柏レイソルからスタッド・ランス)、FW小森飛絢(ジェフユナイテッド千葉からシント=トロイデンVV)など、2024シーズン終了後も若手日本人選手の欧州移籍が相次いでいる日本サッカー界。日本代表DF高井幸大は、すでに川崎フロンターレと2025シーズンの契約更新で合意しているが、高井の他にもMF山田新(川崎)をはじめ5選手が「欧州移籍の可能性があるタレント」として注目されている。
試合映像配信サービスなどを手掛けるアメリカの民間企業『ハドル』は14日、「近年、日本は選手をスカウトする場所として人気だ。三笘薫(ブライトン)や古橋亨梧(セルティック)などの成功例に刺激され、優れた才能とコストパフォーマンスを提供するJリーグへの関心が高まっている」と、Jリーグの移籍市場を取り巻く環境に言及。
2024シーズンのJ1リーグで900分以上プレーした選手を対象に、パスやドリブル、タックルなどでチームの得点や失点の可能性に及ぼす影響を算出した「オンボールバリュー 」という指標などをもとに、「欧州移籍の可能性がある選手」としてDF関川郁万(鹿島アントラーズ)、DF三浦颯太(川崎)、MF山田新(川崎)、MF田中聡(湘南ベルマーレからサンフレッチェ広島移籍)、FW福田翔生(湘南)を列挙。中でも山田については「プロ2年目で、Jリーグに長く留まらないことを示唆するだけの数値を叩き出している」「海外クラブが関心を寄せていないとしたら驚き」と評している。
一方、DF冨安健洋(アーセナル)に匹敵するほどの逸材として評価されている高井については、オランダメディア『huiskamerscout』のジャーナリストが2024年11月10日の時点で「彼は日本で最も才能のあるDFのひとり。まだ20歳だが、すでに豊富な経験がある。この冬に彼がヨーロッパへ移籍しないならば、ショックを受けるだろう」と高評価。