全国高校サッカー選手権大会 写真:Getty Images

 創立112年目の伝統校で「文武両道」を謳う浜名高校(静岡県)は、2024年11月開催の第103回全国高校サッカー選手権静岡予選で準々決勝敗退。藤枝明誠に敗れて全国行きの切符を掴めなかったが、同校3年生のMF縣大翔に、海外サッカー関係者が熱視線を送っている。

 Honda FC出身の縣は、身長185cmで右利きの守備的ミッドフィルダー。浜名高校にとって15年ぶりの参戦となった高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2024 東海では、静岡学園高校からゴールを奪うなど、存在感を発揮。ただ高校サッカー静岡予選の準々決勝では、荒天による再試合で話題を呼ぶなか、藤枝明誠に延長戦の末0-1で敗れた。

 全国の舞台に立てなかった縣だが、セルビア2部FKヤヴォル・イヴァニツァの元スカウトであり、2024年10月から韓国系エージェント会社『L&K』のチーフスカウトを務めるマーク氏は、関心を寄せている模様。15日にXで「無名だが、非常に才能溢れるミッドフィルダー。大学リーグでの活躍、そして将来的にJリーグでプレーできるだけの将来性がある」と評すると、同選手のプレースタイルについて、こう綴っている。

 「彼は浜名高校の中盤の心臓であり、チームに安定感とエネルギーをもたらしている。フィジカル能力、戦術理解度、テクニックを兼ね備えている選手であり、特にボールを保持している時のクオリティーが高い。くわえて優れたスタミナにより、ピッチの広いエリアをカバーでき、攻守の切り替えやデュエルに優れている。ただオフザボールでの予測力と空間認識力には改善の余地がある」

 なおマーク氏は全国高校サッカー選手権出場選手にも注目。流通経済大学付属柏(千葉県)対前橋育英(群馬県)の決勝戦終了後に、「MF白井誠也(前橋育英)、FW三鴨奏太(堀越)、MF亀田歩夢(流経大柏)は本当に良かった。だが大会MVPはFWオノノジュ慶吏(前橋育英)」と投稿している。