元U20日本代表MF中井卓大は現在、レアル・マドリードBからスペイン3部のSDアモレビエタへ期限付き移籍中。かつてMF久保建英(レアル・ソシエダ)と比較された逸材が、新天地でもがき苦しんでいる。
9歳の頃からマドリードの下部組織でプレーするなど、バルセロナ下部組織に在籍していた久保とともに、将来の日本サッカー界を背負うタレントとして期待されていた中井。各カテゴリーで頭角を現し、2022年2月には2025年6月までの延長延長を勝ち取ったが、その後は足踏み状態が続いている。
同選手はマドリードB在籍時の2022/23シーズンに、スペイン3部リーグで2試合の出場にとどまると、2023年夏にラージョ・マハダオンダへ期限付き移籍。ただ2023/24シーズンもリーグ戦5試合のスタメン出場でゴール、アシストともにゼロという結果に終わっている。
そして2024年夏にもマドリードBの構想から外れると、今度はSDアモレビエタへ武者修行。しかし2024/25シーズンは負傷離脱もあり、ここまでリーグ戦11試合の出場でノーゴール。開幕から8試合つづけてスタメンに名を連ねていたが、2024年11月以降は2試合の出場にとどまるなど、序列低下が顕著。直近3年にわたり厳しい立場に置かれている。
その中井とマドリードBの契約期間は2025年6月まで。現時点でJリーグ復帰の可能性はスペイン国内で報じられていないとはいえ、SDアモレビエタ移籍の際にはネット上で「久保建英のように、一度日本でやる方が良いのでは?」「スペイン3部よりもJリーグでコンスタントにプレーすべき」「久保君が成功しているのに、中井君がここまで苦しむとは思っていなかった。Jリーグで再起を図ってほしい」などと、Jリーグ参戦を望む声が挙がっている。比較対象である久保が、2022年夏にマドリードからソシエダへ完全移籍して以降、日本を代表するスター選手にまで駆け上がっているだけに、中井の去就から目が離せない。