2024年10月に顧客からの指摘により発覚し、三菱UFJ銀行は翌月に今村容疑者を懲戒解雇しています。被害は60人以上の顧客に及び、被害総額は十数億円に上る可能性があるとされています。それだけにこれまで逮捕されずに生活をしていたというのは驚きです。

貸金庫は完全な密室で、中身の記録が残されていないため、被害を訴えても今村容疑者が否定した場合、立証は困難とされていました。しかし、盗んだ金塊を買い取り店で売却したことが証拠となり捜査が進展したとみられています。

今村容疑者は過去に多額の「借金」をしており、2014年には借金を減額する法的手続きをしていたそうです。

貸金庫の特性上、被害品の特定が困難だったため捜査は長期化しましたが、警視庁は質店の記録や容疑者の供述を基に「元行員」の立件に至りました。