J1のセレッソ大阪が、メジャーリーグサッカー(MLS)のトロントからブラジル人ウインガー、FWチアゴ・アンドラーデを完全移籍で獲得したことを1月13日に発表した。クラブ公式サイトで本人は「自分の能力を信じてくれたセレッソ関係者に感謝し、シーズン終了までともに戦う」と意気込みを語っている。
アンドラーデは、2025年にMLSへ参入予定の新クラブであるサンディエゴがMLS拡張ドラフト(新規参入クラブが既存チームから選手を指名できる制度)で全体4位に指名した24歳のウインガーだ。しかし、サンディエゴは同選手をすぐにトロントへトレードし、その対価としてMLSスーパードラフト(大学サッカーの有望選手を指名するドラフト制度)の全体9位指名権と最大25万米ドル(約3,942万円)の一般割当金を受け取った。
その後、トロントもアンドラーデを実際に起用することなく、約50万米ドル(約7,885万円)の移籍金でアジアのクラブへの売却を進めていた。さらに、サンディエゴはこの移籍に際し、将来的な売却益の一部を受け取る契約も結んでいるようだ。
トロントはアンドラーデの売却で得た資金を活用し、スペインのグラナダからカナダ代表ウインガーのFWテオ・コルベーヌを獲得する準備を進めている模様。報道によれば、コルビーヌとは1年間のローン契約と買い取りオプションを含む形で交渉が進行中だという。
C大阪はこれまでブラジル人選手の活躍で多くの成功を収めてきた。アンドラーデがチームにどのような新風を吹き込むか注目が集まる。