国立競技場 写真:Getty Images

 第103回全国高校サッカー選手権大会決勝の前橋育英(群馬県)対流通経済大学付属柏(千葉県)が1月13日、国立競技場で開催。PK戦までもつれ込んだ試合内容はもちろん、前日までにチケットが完売し、歴代最多観客数の58,347人が来場したことでも反響を呼んだ一方、国立開催のJリーグ公式戦を比較対象としたSNS投稿が物議を醸している。

 大会主催者によると、前橋育英対流通経済大学付属柏では58347人の来場者を記録。第98回大会決勝の青森山田(青森県)対静岡学園(静岡県)の56025人を上回り、歴代最多記録を更新したという。

 一方、2024年に『THE国立DAY』として開催されたJ1・J2リーグ戦では、2024年7月13日に行われたJ1リーグ第23節・FC東京対アルビレックス新潟の57885人が最多。ただYBCルヴァンカップ決勝の名古屋グランパス対アルビレックス新潟では、62517人もの観客が詰めかけた。

 高校・大学サッカーの情報を専門に発信するインフルエンサーは、Jリーグ公式サイトに掲載されているデータをもとに、国立開催試合における観客数を比較。「高校サッカーがJリーグ超え!?」と投稿している。

 この比較を巡っては、ネット上で「すごい!」「Jリーグよりも高校サッカーの方が人気あるのでは?」など驚きの声が挙がる一方で、「高校サッカーがJリーグ超えという文言はちょっと大袈裟」「ルヴァンカップ決勝も考慮すべきなのでは?」「1993年5月15日のヴェルディ川崎vs横浜マリノスは59626人だったけど…」といった指摘も。「Jリーグと比較する必要ある?」「単純に『高校サッカーの人気が凄い』だけで良い」と比較を嫌うサッカーファンも一定数存在する。

 なお高校サッカー決勝戦のチケット価格は、SS指定席で4500円(大人1名・前売料金)、S指定席で3500円。Jリーグが「THE国立DAY」として開催される公式戦で無料招待企画を実施しているとはいえ、Jリーグの試合よりもやや安価であることは、観客数を比較する上で考慮すべき要素かもしれない。