マイナンバーは未だにぐずぐずいう人がいますが、あれはマストで進めましょう。反対派はズルをしている人とみなす、ぐらいのスタンスでよいでしょう。さて内閣改造や解散説もあるようですが、個人的には9月改造説に一票です。一部の人の処遇がとり沙汰されています。茂木、高市、河野各氏については茂木、河野氏は留任、高市氏は存在感が薄くなったので代わりに小渕優子氏の抜擢が希望的予想。岸田氏の駒が限られ、安倍派も締まりがなく、5人衆では本命の萩生田光一政調会長も飛び出せない結果の中で自民党の潜在能力をどこまで発揮できるかが勝負どころではないでしょうか?

どうなる、ジャニーズ?

外部専門家による調査報告がなされたジャニーズ問題。その報告では藤島ジュリー景子氏の辞任は不可避としました。理由は同族経営の弊害。私がビックモーターとジャニーズ問題をひっかけて話題を振ったのもそこに共通点があります。ビックモーターの場合、同族ではない方が社長になりましたが、実質的には父と息子が操る構図には何ら変わりありません。同様にジャニーズも仮に藤島氏が辞任しても株主としては君臨するのでそのあたりのさじ加減が難しいところかと思います。

日本が不思議なのはこれだけジャニーズの元メンバーたちが被害を訴えているのにファン層からは声が全然聞こえてこないし、マスコミやメディアもジャニーズ外しはしません。パンドラの箱を開けたBBCも想定外の低い反応に驚いていることでしょう。日本では「臭いものに蓋をする」という立派な諺があります。見ないふり、聞こえないふりなのです。その中で少しずつ進むジャニーズ離れで滝沢秀明氏がジャニーズの経営方針に反対をしてTOBEを設立し、若手を中心に彼の事務所に移る人が増えています。

赤坂にあるジャニーズ事務所 NHKより

ジャニーズ事務所次期社長には一部では滝沢氏待望論もあるようですが、それはないでしょう。では筆頭候補の一人、東山紀之氏になるのか、外部招聘なのか、更にはSMAPの育て親、飯島三智氏の名前まであがります。少なくともいえるのは仮に現勢力にくぎを刺す人を選ぶなら新社長が4-5人仲間を連れてくる体制にしないと今の藤島派は一掃できません。わかりやすく言えば日大に一人で乗り込み、理事長に座った林真理子氏のように裸の王様になりかねないということです。思うにジャニーズは独特の空気がある組織故に個人的には社長が変わっても激変効果はないだろうな、と思っています。

後記 外務省官僚と懇談する機会がありました。私が訴えたのは2つ。海外日系社会において明白なバリアとなりつつある日本人と日系人をどうするか、2つ目は細りゆく日系社会をどう維持するか、です。日系人の明白な定義はなく、自己申告に近いのです。自分に日本人の血が混じっていても「だから何?」という人も増えました。一定年齢の日系人は戦時中の資産没収やキャンプへの強制移動に関して日本政府への恨みもまだ続きます。細りゆく日系社会とは日本人の移民は増えども、日系社会への参画は興味なしの人だらけで海外の日本人のプレゼンス維持は実に難しいものがあるのです。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年9月2日の記事より転載させていただきました。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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