マテウス・カストロ 写真:Getty Images

 ブラジル人MFマテウス・カストロは、2024/25シーズン途中でサウジアラビア1部アル・タアーウンを退団する模様。名古屋グランパス復帰の可能性が報じられるなか、タアーウンは新外国人選手を獲得したという。

 2024年3月にアキレス腱を断裂し、長期離脱を余儀なくされていたマテウス。10月3日のAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)第2戦で復帰も、2024/25シーズンのリーグ戦ではスタメン出場3試合、途中出場5試合とレギュラー定着とはならず。1月11日のリーグ戦では突如ベンチ外になっていた。

 マテウスの去就を巡っては、サウジアラビア紙『アル・リヤディヤ』が12日に「タアーウンはこの冬の移籍ウィンドウでマテウスを売却するためのオファーを探している」とリポート。両者の契約期間が2025年6月までであるほか、タアーウン指揮官がマテウスに代わる外国人選手の獲得を要望。2024/25シーズン後半戦の構想から外れたという。

 くわえて『アル・リヤディヤ』が13日に伝えたところによると、タアーウンはコロンビア代表FWロジャー・マルティネスを移籍金ゼロで獲得したとのこと。すでにメディカルチェックを通過しており、正式契約を残すのみ。同クラブはマテウスの後釜として、マルティネスを迎え入れたという。

 現在30歳のマテウスは、2014年にECバイーアから大宮アルディージャ期限付き移籍すると、2015年1月にバイーアへ復帰も、7月に再び大宮へ。横浜F・マリノス、名古屋と渡り歩き、J1リーグ通算189試合の出場で39ゴール、J2優勝(2015年)・J1優勝(2019年)・YBCルヴァンカップ優勝(2021年)と、日本で実績を積み重ねてきたが、2023年8月に名古屋からアル・タアーウンへ完全移籍。

 2022年9月にトヨタ公式YouTubeチャンネルの番組で「日本代表のユニフォームを着てプレーしたい」などと、日本への帰化を視野に入れていることを明かしていただけに、ファン・サポーターから驚きの声が挙がっていた。