セレッソ大阪は1月13日、MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)からブラジル人FWチアゴ・アンドラーデを完全移籍により獲得したと公式発表。元アルビレックス新潟所属選手のFWラファエル・ハットンとともに、攻撃陣の主力選手としての活躍が期待される一方で、移籍金に関する海外メディアの報道内容を踏まえた上での同選手に対する否定的な声が物議を醸している。
現在24歳のチアゴは、ブラジル1部ECバイーアでプロデビュー。MLSのニューヨーク・シティFC、中国の深圳など複数クラブを渡り歩くなか、2025年1月1日にサンディエゴFCからトロントへ移籍したばかり。わずか2週間でトロントを退団しただけに、ネット上では驚きの声も挙がっている。
チアゴに関しては、海外メディア『Give me Sport』が1月9日に「トロントFCはサンディエゴFCからチアゴを獲得すると同時に、アジアのクラブへ移籍で最終調整中」と報じたほか、移籍金が50万ドル(約7900万円)と伝えていた。
そんななか、Jリーグ等の情報を専門に扱うインフルエンサーがチアゴについて「今の能力だと、5000万円でも高すぎる」「詐欺にあったに等しい」などを酷評。これに対して、C大阪のファン・サポーター等からは「不安だらけ…」「ブラジルから中国へ行った後にパフォーマンス落としているのか…」などと落胆の声が挙がる一方で、「選手が悪いかのような詐欺という表現は違う」「チアゴ選手に失礼」「詐欺に遭ったってやってみないと分からないけど、さすがに言いすぎ」といった批判も。「J1クラブの強化部が、数年前のプレー動画をみて、リスクを考慮せずに獲得に至ったとでも思っているのか?」など、インフルエンサーの分析能力を疑う声も見受けられる。
なおチアゴはC大阪加入を受けて、クラブ公式サイトを通じて「私の力を信じて下さったセレッソ関係者の皆様に心から感謝しています」などと述べている。直近1,2シーズンで結果を残せていないとはいえ、Jリーグでの復活を多くのファン・サポーターが願っているはずだ。