柏レイソル 写真提供:GettyImages

 1月12日、J1柏レイソルの日本代表DF関根大輝がフランスのスタッド・ランスへ移籍することが発表された。この移籍で、柏のトップチームから欧州のクラブへ挑戦した選手は9人目。欧州5大リーグへの移籍は、かつて柏に在籍した(2009-2012)DF酒井宏樹(オークランド)が、2012年に当時ドイツ1部だったハノーファー96へ移籍して以来13年ぶりとなる。

 柏はこれまでにも多くの選手を欧州の舞台に送り出してきた。2011年にMF大津祐樹(2023年引退)がドイツのボルシア・メンヒェングラートバッハへ移籍したのを皮切りに、翌年には前出の酒井が同じくドイツのハノーファーへ加入し、ブンデスリーガで活躍。その後、2014年にはFW田中順也(2023年引退)がポルトガルのスポルティング・リスボンへ渡り、左足の強烈なシュートで注目を集めた。

 近年では、2019年にDF中山雄太(町田ゼルビア)がオランダのPECズウォレへ、同年FW伊東純也(スタッド・ランス)がベルギーのヘンクへローン移籍(2020年に完全移籍)。中山は守備陣の要として、伊東は圧倒的なスピードと得点力でチームを牽引した。同年、DF小池龍太(鹿島アントラーズ)もベルギーのKSCロケレンへ移籍したが、シーズン途中にクラブの経営破綻により、2020年に横浜F・マリノスに移籍した。

 さらに、2021年にはGK中村航輔がポルトガルのポルティモネンセへ移籍し、日本人ゴールキーパーとしての新たな挑戦に注目が集まった。2023年にはMF高嶺朋樹がベルギーのKVコルトレイクへ移籍したが、2025年からはJ2の北海道コンサドーレ札幌へ移籍した。

 また、関根の移籍に続き、1月8日にFW升掛友護が海外クラブへの移籍を前提としてチームを離脱することが発表されており、今後も柏から世界へ羽ばたく選手は増え続けるのかもしれない。