どこの国においても外国人の居住の立場は弱々しく、裁く側のルール適用もより厳格になりやすと思います。外国人はお客様であり、居住については一種の仮免許のような立場故に少しでもルールに逸脱した場合は国外退去を命じ排除しやすくすることはあるでしょう。スリランカ人の名古屋入管での死亡事故は非常に大きな話題となりましたが、排除する側の論理と人権問題が真正面からぶつかったケースではなかったでしょうか?
では外国人が絡む事故や事件がどこの国でも同じような反応をするのか、というとかなり違うというのもまた事実です。例えば昨年バンクーバーで飲食店に勤める日本人の若者が帰宅途中に殺害されました。その後、その現場には数多くの花束が飾られ沈痛なムードもありましたが、ひと月もすればほぼ何もその痕跡はありません。
個人的には東アジア、つまり日中韓のセンシティブな国際関係を背景に憶測や話が増幅されたり、はたまた事実無根の噂話がSNSで一瞬にして情報展開されることでことを複雑にしやすいと思います。
ましや韓国は今、国がどういう状態がさっぱりわからず、私から見れば泥沼国家にしか見えません。そこにもってきて日本人にいじめられてハンマーを振り回す暴挙に出たというのは一部報道にあるように犯人の女子学生がかなり変わり者だったようなので、仮にいじめられていると妄想していただけだったとしても悶々とする韓国社会には刺激的であろうと察します。
もちろん、私は最悪のケースを思っているだけで問題の原因が究明され、関係者同士の理解が進めばそれがベストだと思います。ただ、往々にしてこの手の情報は途中で尻切れトンボになるのです。するとSNSなどで事件の事実だけを知っているけれどその後、情報がアップデートされず、感情論が先行することが時折おきます。私はそれが怖いのです。
一度出た噂話は火消してもとに戻すのは極めて難しいものです。そういう意味で今回の事件は小さな案件ですが、小さいからこそ私は慎重な対応が求められると思うのです。