オーストラリア1部Aリーグ・メンやJリーグを含むアジアのサッカーシーンで監督やコーチとして経験を積んだアーサー・パパス監督が、2025シーズンからセレッソ大阪の監督に就任し、1月9日に始動した。
同日に行われた就任会見でパパス監督が掲げたビジョンの柱は、攻撃的なサッカースタイルの追求とアカデミーを活用した選手育成だ。C大阪が掲げる「攻撃的なアイデンティティ」の復活は、パパス監督自身の哲学と一致する。試合でサポーターを興奮させるプレー、ゴールを量産するスタイルを目指し、クラブ史上初のJ1リーグ優勝を狙う姿勢を示した。
また、同監督はC大阪のアカデミーを日本でも屈指の育成機関と評価しており、これまでオーストラリアやインドでの若手育成に注力してきた経験を活かし、トップチームへの選手輩出を強化するとも語った。育成と勝利を両立させる難しさを認識しつつ、それを可能にする努力を惜しまない姿勢を見せた。
C大阪には、MF香川真司をはじめとする経験豊富な選手が揃っている一方で、若手選手も多数控えている。2025シーズンは、ベテランと若手選手たちを融合させ、攻撃的でアグレッシブなサッカースタイルを確立することが求められる。パパス監督は「チームのポテンシャルを最大限に引き出し、結果につなげる」と意気込みを語っている。
C大阪が2024シーズンの10位から飛躍を遂げるためには、パパス監督の手腕が鍵を握る。新たな挑戦がどのような成果を生むのか、Aリーグの公式サイトでも会見の模様が特集されるなど、母国オーストラリアでも高い注目が集まっているようだ。