朴一圭 写真:Getty Images

 サガン鳥栖から横浜F・マリノスへ完全移籍のGK朴一圭は、1月11日に行われた横浜FMの新体制発表会に出席。古巣復帰に関するコメントを巡り、一部の鳥栖サポーターが不満を募らせている。

 現在35歳の同選手は、2019年にFC琉球から横浜FMへ完全移籍。加入1年目は正守護神としてJ1優勝に貢献も、2020シーズンは外国人枠との兼ね合いでAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の登録メンバーから外れるなど、出場機会が減少した。

 しかし2020年10月に鳥栖へ移籍すると、新天地で再び正守護神として活躍。在籍4年2か月でJ1リーグ戦144試合に出場したほか、ロッカールームでチームメイトにゲキを飛ばすなど、中心選手としての役割を果たした。

 鳥栖のJ2降格もあり、2024シーズン終了後に横浜FMへ復帰した朴だが、新体制発表会では鳥栖移籍から横浜FM復帰までの自身の心境についてこう語っている。

 「枠の問題で移籍という形になりましたけど、僕自身は自分の力が足りずに出ざるを得なかったと思っているので。その時に思ったのは、もう一度力をつけて、どんな形であれ戻るのが最大の目標でした。この4年間、鳥栖でプレーさせてもらい、リーグ戦もほとんどフルタイム出場させてもらい、大げさではなくマリノスに戻りたい一心で日々の練習を頑張っていました」

 鳥栖方面では「マリノスに戻りたい一心で日々の練習を頑張っていました」というコメントを巡り議論が白熱。ネット上で「鳥栖サポーターとしては納得できない発言」「サガン鳥栖での4年間こんな気持ちで戦っていたのかな?って思うといい気持ちはしない」「鳥栖移籍時から目標がマリノスに戻ることというのは引っかかる」「二度と鳥栖に足を踏み入れてほしくない」など不満が湧き起こっている。

 ただ一方で、「マリノス向けのコメントであることを認識して消化しないと」「パギに怒ってはいけない」「パギがマリノスに戻りたがっているのは、移籍してきた経緯からしても明らか。J2降格したし致し方ない」といった肯定的な意見も。「パギはミーティングとかで勝てないサガンをなんとか変えようとしてくれていた」「パギさんの貢献度はすごかった」など、4年2か月にも及ぶ同選手の働きぶりを評価する鳥栖サポーターも一定数存在するなど、同選手のコメントの解釈を巡り、論争が繰り広げられている。