これによると、県や緑地協会は「埼玉スタジアムは浦和レッズの持ち物ではない。日本代表も使用する」として、クラブの要望受け入れに消極的だったとのこと。「芝張替えの際、浦和レッズは大原サッカー場と同じ暖地型の芝を導入するよう求めた。しかし県や緑地協会は、ベストピッチ賞を受賞した実績等を踏まえて『芝の種類を変えてはいけない』と強く主張して、最終的に寒地型の芝が採用された」という。

 なお諸井議員によると、関東地方のサッカースタジアムで寒地型の芝を採用しているのは埼玉スタジアムのみとのこと。浦和は今回の審査の結果について「美園地区住民のみなさまや行政との連動を軸とした取り組みにも注力していく旨のプレゼンテーションを行いましたが、この様な結果となり大変遺憾に存じております」と声明を発表しているが、芝の種類を巡る県側との協議内容には触れていない。