ブラジル人MFダワンは1月12日までにガンバ大阪のチーム活動から離脱。海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備が理由だというが、その裏で中国1部・山東泰山が外国籍選手の獲得をほぼ確実にしたという。
中国メディア『新浪』は12日、山東の補強戦略を特集。「山東は新たに外国籍選手2名の獲得を決めた。順調にいけば、2人は翌週にもキャンプ地の上海でチームに合流する」とした上で、2選手の特徴について以下のように綴っている。
「ひとりはディフェンスラインに力強さを注入し、相手選手の鋭い攻撃を跳ね返すだけのクオリティーを兼ね備えている。もうひとりは、ファン・サポーターが夢見る守備的ミッドフィルダーだ。中盤のリズムをコントロールし、パスをインターセプトし、前線と後方の間に入ってスムーズなトランジションをする」
センターバックと守備的MFを獲得するとみられる山東だが、『新浪』が伝えた守備的MFの特徴、そしてG大阪の公式発表のタイミングを踏まえると、山東の獲得する守備的MFがダワンである可能性は十分に考えられる。
ダワンは2022年1月、ブラジルのSCサンタ・リタからG大阪へ期限付き移籍。完全移籍移行1年目の2023シーズンにJ1リーグ戦33試合の出場で6ゴールをマーク。2024シーズンもリーグ戦ほぼ全試合でプレーするなど、G大阪の中盤を支えていた。
なお本人は2023年7月、ブラジルメディア『サンバフット』のインタビューで「日本へ行くことに惹かれた本当の理由は、日本が僕だけでなく家族にとっても安全な場所だといいうことだ。それに僕はずっとJリーグでのプレーを夢見ていた。だから日本でプレーするチャンスがやって来た時、すぐに受け入れたんだよ」とコメント。日本への特別な思いを明かしていただけに、中国へ移籍するとなれば、多くのファン・サポーターが落胆するだろう。