カターレ富山 写真:Getty Images

 カターレ富山は1月11日、富山市内で2025シーズンの新体制発表会を開催。所属選手や小田切道治監督らが出席したが、左伴繁雄代表取締役社長の発言が話題を呼んでいる。

 左伴社長は「J2所属クラブの経営ランキング」をもとに、富山の立ち位置について説明。これによると、2023年ベースの収益は、J2降格の北海道コンサドーレ札幌とジュビロ磐田が突出。いずれも41億円以上と、3位の大宮アルディージャ(現RB大宮アルディージャ)のおよそ1.5倍以上である一方、富山は11億円程度だという。

 また2023年ベースの強化費は、札幌とV・ファーレン長崎が20億円以上、磐田がおよそ17億円と収益と同じくJ2降格クラブが上位に。富山は5億円未満と、財政規模でかなりの差があることは明らかだ。

 それだけに、同社長は「J2の規模を超えた迷惑なクラブがJ2にいくつかいるんですよ」とコメント。この発言内容が「J2所属クラブの経営ランキング」のデータとともにXで拡散されると、J2所属クラブのファン・サポーターによる議論が盛り上がっている。

 なお富山は2024シーズンのJ3リーグを3位で終えると、J2昇格プレーオフでFC大阪と松本山雅FCに引き分け。11年ぶりのJ2復帰を果たした。予算が限られた中、GK大久保択生やFW松田力などJ1での実績を持つベテラン選手を獲得しているだけに、下馬評を覆すような快進撃が期待される。