疲れはピークになり、ロッドを置くアングラーもチラホラ。トンジギは休んだら試合放棄。とにかく続けていれば何らかの反応は出るはずだと自分に言い聞かせて、サオを振っていた。
電動タックルでファイト(提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)
風は治まり、バーチカル状態で雰囲気はなかったが、チャンスは突然訪れた。休憩アングラーが出始めた正午、ティップが舞い込んだ。強くアワセを入れるとヒット。早速タッチドライブを高速にして巻き取り開始。タナは120mだ。
ドラグが滑りだしたのでタッチドライブを切って、ピックアップボタンでポンピングスタート。船長が見守るなか、スムーズに引き寄せた。船底近くで急に反転して走り回ったが、ようやく船長の構えたタモに無事に収まりひと息ついた。
今後も期待大
僚船からヒットコールが続き、雰囲気は最高潮。もう1匹何とか追加したいと粘ったが、本船には配当はないまま沖上がりの午後2時を迎えた。
うれしい本命ヒット(提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)
乗船場で検量すると、私は9.6kgで、中トンは17.5kg。9匹の本命に33kgのキハダマグロを釣り上げた他船情報もあった。トンジギはこれからだ。おいしいマグロを求めて足しげく通うことになるだろう。
<週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年1月10日号に掲載された記事を再編集したものになります。