私は現時点では結婚しておらず、子供もいませんから、このまま「おひとり様」として人生を全うする可能性が高いと思っています。

そんな頼るべき家族のいない者が人生の後半戦を迎えるにあたって、必要なものは3つあると考えています。

まず、言うまでもなく「健康」な精神と肉体を持つことです。頼りになる家族がいなければ、足腰が弱れば1人では活動できなくなります。また、入院すれば誰かに面倒を見てもらわなければいけません。

お金を払えば、必要なサポートが受けられるとはいえ、自立した生活スタイルを維持することが原則です。

健康の次に大切なのが、経済的に余裕を持つことです。つまり「お金」です。

現実問題として生きていく上で何をするにしてもお金がかかります。自分がやりたいことを経済的理由で断念しなくても良いようにしておく事は必須だと考えています。

莫大な資産を持つ必要はなく「DIE WITH ZERO」が理想ですが、人生を終える前に資産が枯渇するのは避けたいものです。

そして頼れる「仲間」を持つことも健康やお金と同じ位重要です。

困ったときにサポートし合ったり、心の拠り所になるような人がいれば、精神の安定度は高まります。そんな心を許せる人たちというのは、必ずしも血のつながりを持つ必要はないと思います。

「健康」「お金」「仲間」。3つに共通しているのは、一旦無くしてしまうと再び手に入れることが難しいことです。

シニアになって骨折して車椅子生活になってしまえば、再び歩く事は難しいかもしれません。失ってしまった歯はもう生えてきません。

また、お金も元本があれば運用して増やせますが、資産ゼロに近づけば運用することもできなくなります。

気の置けない仲間も、次々と簡単には見つかるものではありません。

どれも今持っているものを大切にすることをもっと真剣に考えるべきです。

ここまで、おひとり様としての立場であれこれ考えてみましたが、実はこれらの3つの持つべきものはおひとり様に限らずパートナーや子供のいる人にも必要です。