カカ 写真:Getty Images

 ブラジル1部コリンチャンスは1月10日、徳島ヴォルティスから期限付き移籍していたブラジル人DFカカの完全獲得を公式発表。買い取り義務の発生により、徳島に巨額の移籍金を支払うことになったという。

 現在25歳のカカは、2023シーズンに徳島で構想外となり、同年7月にアトレチコ・パラナエンセへ期限付き移籍。2024年3月にアトレチコを退団し、コリンチャンスへ加入すると、ブラジル1部リーグでほぼ全試合スタメン出場。残留争いのなか、4ゴール1アシストと主力センターバックとして結果を残した。

 ブラジルメディア『Meu Tiamo』は2024年12月26日の時点で、カカのコリンチャンス完全移籍が確定したと報道。これによると、同選手が2024年8月に「出場時間2200分」という条件を達成したことで、コリンチャンスは保有権の60%として200万ドル(約3億1500万円)を支払うことが確定。くわえて11月には「出場時間3150分」という条件も満たし、保有権30%として200万ドルを追加で支払うことに。コリンチャンスには「保有権90%の取得で400万ドル(約6億3000万円)の支払い」という義務が発生したという。

 6億円以上という巨額の資金を手に入れる徳島だが、コリンチャンスからの分割払いという提案を受け入れたとのこと。コリンチャンスは1月中にも1回目の支払いを完了させるという。

 カカと徳島の契約内容については、『グローボ』など複数のブラジルメディアが「4年契約で総額200万ドル(当時約2億3000万円)」と報道。移籍金は640万レアル(当時約1億3000万円)とみられていたが、コリンチャンスへの完全移籍決定で、獲得時以上の金額を回収することになった。