ブラジル人FWサムエルは、大分トリニータを2024シーズン限りで退団。新天地決定に向けて動いているが、元セレッソ大阪、アビスパ福岡所属選手の去就の影響を受ける可能性があるという。
現在24歳のサムエルは、2022年2月にECヴィトーリアから大分へ完全移籍。来日1年目にリーグ戦で6ゴールを挙げたが、2023シーズンはわずか1ゴールと振るわず。2024年1月中旬のトレーニングで右アキレス腱断裂という大怪我を負って翌月に帰国すると、2024シーズン中に復帰することなく、そのまま契約満了によりチームを離れた。
ブラジルメディア『バンド』が9日に伝えたところによると、ブラジル3部降格クラブのグアラニが2024シーズン限りで退団したFWブルーノ・メンデス（元C大阪・福岡）の後釜としてサムエルをリストアップ。「交渉は初期段階」としている。
一方Jリーグクラブからの関心やオファーは、9日時点では報じられておらず。ただ移籍金ゼロで獲得可能ということもあり、グアラニをはじめ複数クラブが争奪戦を繰り広げる可能性は排除できない。
グアラニは2024シーズンのブラジル2部リーグを最下位で終えると、FWジョアン・ヴィクトルを徳島ヴォルティスへ期限付き移籍により放出。MFマテウス・ブエノを清水エスパルスへ完全移籍により放出するなど、大幅なメンバーの入れ替えを余儀なくされいる。
なおブラジルメディア『グローボ』は2021年12月、サムエルが大分へ移籍する際に「移籍金は50万ドル（約5700万円）。大分はサムエルの保有権の51%を取得する」と報じていた。大分にとっては高額な買い物だったが、怪我に泣かされた同選手の復活を期待したい。
