「移籍金ゼロで退団するのを悪とは思わないけど、ファン・サポーターも移籍金についてこれだけ理解している。オープンになっているわけだし、クラブのために何かを残すならば、プロの世界なのでお金(移籍金)もある程度残すことも必要。移籍金を残せば、復帰しやすい。別れ方は大事。恋愛と一緒」

 欧州で結果を残せず、Jリーグへ復帰する選手がいることも忘れてはならない。MF本間至恩は2022年7月にアルビレックス新潟からクラブNXT(クラブ・ブルッヘのセカンドチーム)へ完全移籍も、トップチーム昇格とはならず。2024年7月に浦和レッズへ完全移籍した。この本間の移籍について、クラブ・ブルッヘのディレクター職を務めるデビィ・リゴー氏は2024年9月、ベルギー紙『De Morgen』のインタビューで「日本人選手の移籍金は比較的安い」「日本は新興市場だ」などと発言。ベルギー国内クラブにとって、日本人選手の獲得は移籍金の収支という観点で「ノーリスクハイリターン」だという。