どの「あける」を用いるの?

【あける】「開ける」「空ける」「明ける」読み方は同じだけど、どんな意味の違いがある?
(画像=『FUNDO』より引用)

ここからはどの「あける」を使うべきかを解説します。

長い夜が「あける」

長い夜が「あける」という場合は「明ける」と表記します。

「明ける」はある一定の期間・時間・状態が終わり、次の期間・時間・状態に移り変わるという意味があるため、夜が「あける」場合は「明ける」が正しいです。

「開ける」や「空ける」だと「夜が明ける」という意味にはならないので、使用する際には注意が必要となるでしょう。

空気が悪いので窓を「あける」

空気が悪いので窓を「あける」という場合は「開ける」と表記します。

「開ける」は仕切りや隔たりになっているものを取り除くという意味があるため、窓を「あける」場合は「開ける」が正しいです。

「明ける」や「空ける」だと「窓を開ける」という意味にはならないので、同じく使用する時は気を付けねばなりません。

前の車と距離を「あける」

前の車と距離を「あける」という場合は「空ける」と表記します。

「空ける」は今までそこを占めていたものや塞いでいたものを取り除くという意味もありますが、空間や空白を作ることや空の状態にする意味もあります。

そのため、車と距離を「あける」場合は「空ける」が正しいです。