1972年に16歳で行方不明になっていた女性がなんと52年におよぶ捜査の末に発見された――。半世紀ぶりに見つかった身内に、家族は激しく混乱しているという。
■52年前の行方不明者が発見されたが…
2025年1月1日、英イングランドのウェスト・ミッドランズ警察は、1972年にコベントリー市の中心部での目撃を最後に行方不明になっていた当時16歳のシーラ・フォックスさんを発見したことをアナウンスした。
現在68歳のシーラさんが失踪した理由は明らかにされていないが、警察は彼女が国内の別の場所で元気に暮らしていることを確認したと説明している。
50年以上も手がかりが得られなかった捜査が急展開したのはSNSの力だった。
昨年12月27日、同警察はシーラさんの当時の写真を同署ウェブサイトとSNSで公開したところ、すぐさま続々と情報が寄せられたのだった。これによって捜査チームは“数時間以内”にシーラさんの居場所を特定し、わずか数日で発見の発表に漕ぎつけたのだ。
ウェスト・ミッドランズ警察の広報担当者は次のように述べている。
「ウェスト・ミッドランズ警察の最も長期にわたる行方不明者捜査の1つが終了したことをお知らせできてうれしく思います」
英紙「Daily Star」によれば、警察のこの発表で家族はパニックに陥っているとシーラさんの親戚の1人がXに書き込んでいるという。
シーラさんは祖父のいとこだというエラ・フォックス・マーテンス氏はこのニュースのスクリーンショットをXに投稿し「この人は私の祖父のいとこです。今、家族のグループチャットで想像もできないやりとりが繰り広げられています」とキャプションを付けた。
いろんな理由で家族が“あたふた”するのは無理からぬところかもしれない。
あるXユーザーは「彼らがパニックに陥るのは想像に難くない。家族の誰かが突然家を出て、その後50年間誰とも話さずにどこか別の場所で暮らしているのが見つかったら、彼らはその理由を自問自答することになるだろう」とコメントしている。
別のユーザーは「でも半世紀も経った今、彼女は発見されたかったのだろうか? 彼女が立ち去ったのにはのっぴきならない理由があったのだと思う」と指摘している。
52年という歳月は、家族が他人になるにはじゅうぶんな長さといえるのかもしれない。少なくともこの期間、シーラさんは何らかの理由で家族に接触する気はなかったのだ。
警察は52年前の行方不明事件がようやく解決したと一件落着を強調しているのだが、発見されたことで家族関係はむしろ厄介な事態に直面することにならないとも限らない。
シーラさんと家族がこの後どうなるのか、まさに“家族の問題”ということになるが、発見されなかったほうがよかったという事態にならないことを他人事ながら望むばかりだ。
文=仲田しんじ
提供元・TOCANA
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