明治安田J1リーグのアビスパ福岡は、MF紺野和也と2025シーズンの契約更新を2024年11月26日に発表している。そんな中、1月5日にポップスバンド『Neontetra(ネオンテトラ)』のYouTubeチャンネルで、紺野へのインタビュー動画が公開された。動画内で同選手は、大卒で加入したFC東京から福岡へ移籍した経緯や契約更新の裏側などを語っている。
2023シーズンにFC東京から福岡へ完全移籍した紺野には、FC東京からの契約延長の話も来ていたという。しかし、2022シーズン終了直後に福岡の強化部長を務める柳田伸明氏と面談。補強の1番手として考えていることを伝えられたようだ。なお、同シーズンJ1残留争いをしていた福岡は、残留した場合に紺野にオファーを出すと決めていたとのこと。降格していた場合は移籍が無くなっていた可能性もあっただろう。
また、2025シーズンも福岡に残留している紺野だが、海外クラブからの正式オファーがあったようだ。欧州5大リーグのクラブではなかったこと、2025年に28歳になる年齢もあり、そこからのステップアップは難しいのではないかという考えに至り、日本でのプレー続行を決めたとのこと。
なお、浦和レッズ戦での活躍が目立ち、同クラブとの対戦で相手サポーターからのブーイングが起こることについて聞かれた紺野は「認めてくれているのは嬉しい。多少意識はしていて気合は入る」と答えた。また、浦和からオファーが来ているのではないかという憶測があることについては「ないですね」と断言。紺野は、2023年11月4日に国立競技場で行われたルヴァンカップ決勝浦和戦(2-1)で2アシストし、同25日に行われた埼玉スタジアムでの浦和戦(3-2)でも2ゴールを挙げている。
埼玉の古豪である武南高校から2016年に法政大学へ進学した紺野は、3年次の2018年12月に行われた第67回全日本大学サッカー選手権大会で優勝し、翌2019年3月にFC東京の特別指定選手に登録される。同年7月にイタリアのナポリで行われたユニバーシアード競技大会では、大学日本代表として法政大学の1年後輩であるFW上田綺世(オランダ1部フェイエノールト所属)と共にプレー。大学卒業後の2020シーズン、J1の3クラブからオファーを受ける中でFC東京へ入団。2023シーズンに福岡へ完全移籍した。