小田裕太郎 写真:Getty Images

 かつてヴィッセル神戸でプレーしていた元U22日本代表FW小田裕太郎は、スコットランド1部ハーツで出場機会が激減。移籍の可能性も報じられるなか、ハーツのニール・クリッチリー監督が同選手の現状を説明している。

 現在23歳の小田は、2023年1月に神戸からハーツへ完全移籍。海外挑戦1年目のシーズン終盤にコンスタントにスタメン出場も、2023/24シーズンは度重なる負傷離脱もあり、リーグ戦で10試合のスタメン出場に。そして2024/25シーズンはリーグ開幕から4試合続けてピッチに立ったものの、ハムストリングの負傷により9月末から離脱。12月に復帰も、9月末から指揮を執っているクリッチリー監督のもとでは公式戦1試合の出場にとどまっている。

 ハーツとの契約を2026年6月まで残している小田だが、現地では今冬退団報道も。英紙『エディンバラ・ニュース』が8日に伝えたところによると、クリッチリー監督は同選手に移籍容認を通達する可能性について「彼にそういった話をしたことはない」と否定した上で、こう語ったという。

 「このチームの選手層は厚いので、試合ごとに適切なマネジメントをする必要がある。小田は何度かメンバー入りしたが、最近はそうではない。サッカーの世界では、状況はすぐに変わるものだ。当然彼もプレーしたいはず。代理人が彼のために動いていても私は驚かないし、そうしたことはは理解できる」

 「メンバー外になって、不満を抱くのは当然だ。私が言いたいのは、彼はきちんとトレーニングしているし、プロフェッショナルだということ。扉が完全に閉まっているわけではない。だが、彼はメンバーに入っておらず、プレーを望んでいる。彼はこのクラブに来てしばらく経つが、今はその機会がない」

 なお『エディンバラ・ニュース』は小田の去就について「他クラブが関心」とリポートも、移籍先候補のクラブ名が挙げず。イギリス国内でJリーグ復帰の可能性は現時点で報じていないものの、監督の発言を踏まえると、2024/25シーズン途中で移籍する可能性はあると考えられる。