非農業部門雇用者数はどのようになるだろうか。
足元の新規失業保険申請件数は悪くない数字が続いているが、新規失業保険申請件数6週平均が前月比で悪化していることから、前月比で22.7万人増を記録した11月ほどの伸びは期待できないように思う。
なお、しばらくの間、平均時給(賃金)にも注意を払っておきたい。※市場予想前月比0.3%、前年比4.0%
今後失業率が上昇し、平均時給も上昇傾向が続く場合、平均時給の上昇が物価上昇につながっていくことで、スタグフレーション懸念が強まりかねないからである。物価上昇率が高くなれば、当然FRBもFF金利を下げづらくなる。
今回、仮に失業率が4.3%へ上昇し、平均時給も市場予想を上回った場合、市場の反応は良くないだろう。
参考までに、平均時給が前月比13セント上昇すると、前月比0.4%、前年比4.1%の上昇となる。13セントの上昇…、2023年以降で、23回のうち12回発生と、確率は52%である。