普段は節約していても、「趣味にだけはお金をかける」という人は少なくありません。とくに車が趣味の場合には、購入費や維持費が高額であることから、おのずと「一点豪華主義」のようになっているケースもあるようです。

実際に「車のために生活面で犠牲を払っている」というオーナーは、暮らしに対してどんな考えをもっているのでしょうか。一点豪華主義を自認するオーナーたちの話を聞きました。

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固定費を抑えたい…家賃の安い場所に引っ越せばいいじゃん!

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「カンタンですヨ、全部つぎ込んでるからですヨ」そんなやつ漫画にしかいないだろ…と思ってたら本当にいた件
(画像=©SRT101/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

まずは社会人5年目でR34型スカイラインを維持している20代男性です。社会人になってすぐ、幼少期から憧れていたスカイラインをフルローンで購入したといいますが、やはり維持にあたって犠牲にするものがあったようです。

「職場が23区内にあって、最初は通勤30分くらいの場所に住んでいたんですけどね。やっぱり家賃も駐車場代も高いので、ガソリン代を捻出できず、ほとんど置いてあるだけの状態になってしまって。

さすがにもったいないですし、もっと西の方に引っ越して、駅からも20分くらい離れた物件にしたんですよ。職場への往復は電車で3時間くらいかかりますが、家賃と駐車場代は半分以下にできました。

奥多摩や山梨の方にもすぐに出られるので、休日のたびにドライブに出かけるようになりましたね。家賃と駐車場で節約した分、ガソリン代に使っちゃっているような感じですけど、やっぱり週末に楽しみがあると日々の充実感が違います」(20代男性・会社員)

せっかく車を買ったとしても、固定費の支払いで精一杯になってしまっては、楽しむ機会もなくなってしまいます。とはいえ職場まで往復3時間というのは、なかなか決断できるものではないでしょう。

毎日の通勤ラッシュを思うと、それだけで憂うつになりそうですが……。こちらのケースでは、通勤のストレスを上書きして余りあるほどの楽しさを、「愛車でのドライブ」に見出しているのかもしれませんね。

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お金が足りない? なら稼げばOKでしょ!

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「カンタンですヨ、全部つぎ込んでるからですヨ」そんなやつ漫画にしかいないだろ…と思ってたら本当にいた件
(画像=©paru/stock.adobe.com,『MOBY』より 引用)

続いて紹介するのは、オデッセイに乗る30代男性です。20代の頃はセダン系の車種をカスタムしており、結婚を機にミニバンに乗り替え、それ以降は車弄りもストップしていたといいますが……。

「結婚して妻から車の趣味を止めるようにいわれたので、しばらくは我慢していたんです。でもやっぱり、乗っていると『ここ弄りたいな』というのが出てくるんですよね。それで、何度も妻に相談した結果、『副業をしてその分のお金を車に回すならいいよ』という話になったんです。

なので平日はこれまでどおり8時~17時で働きつつ、休みの日に単発バイトを入れたりして、月に5万円くらい弄るためのお金を稼いでいます。始めてから1年くらいですが、車高調とホイール、エアロパーツは組めましたね。

完全にオフの日がないのはキツイですけど、好きなことのためですし、意外とやりがいはありますよ。ただ、ちょうど妻が妊娠していて、子どもが生まれたら休日一緒に遊ぶ時間も作りたいので、今は在宅でできそうな副業を探しているところです」(30代男性・会社員)

趣味のお金に苦労している人のなかには、このように「メインの仕事で生活費を稼ぎつつ、副業で趣味のお金を稼ぐ」というスタイルを検討する人もいるでしょう。しかし現実的な負担を考えると、なかなか実際には手を出せないものです。

とくに家庭がある場合には、労働時間を増やすほど家族と過ごす時間は減ってしまいます。仕事と趣味、家庭生活のバランスをどう取っていくのかは、多くの趣味人にとって悩みの種になるのかもしれません。

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お金がないなら食費を削れば…OKなのか?

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「カンタンですヨ、全部つぎ込んでるからですヨ」そんなやつ漫画にしかいないだろ…と思ってたら本当にいた件
(画像=『MOBY』より 引用)

最後に紹介するのは、S14型のシルビアに乗る20代男性です。社会人3年目で一人暮らしをしており、あまり余裕はないとのことですが、車の趣味は止められないようで……。

「学生時代からサーキット走行が趣味で、月に2回くらいは通っています。サーキット代やガソリン代、タイヤ代、あとは色々と整備費用もかかるので、年に100万円は余裕で使っていると思います。

ローンや保険、駐車場なんかの維持費と合わせたら、多分月に15万円くらいですかね。一人暮らしで手取りは20万円ちょっとですし、ほんとに毎月ギリギリです。朝は食パン2枚食べて、昼は食べず、夜は毎日鶏むね肉と豆腐、みたいな感じですよ。飲み物もパックの麦茶だけですね。

サーキットに行く回数を減らせばマシな生活になるんでしょうけど、とにかく今は『運転が上手くなりたい』というのが一番にあるので、それが最優先になっちゃってますね。どうしても美味しいものが食べたくなったら、実家で親に頼って。それでどうにか生きられています」(20代男性・会社員)

サーキット通いのためにかなりの節約生活を強いられてはいるものの、本人からは充実している様子が窺えました。「何かを犠牲にしてでも夢中になれるものがある」というのは、人生のなかでも特別なことなのかもしれませんね。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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