能登半島地震、被災地の復旧は遅々として進まず、被災された皆さんの生活は困難を極めている。被災地の過酷な状況を知るにつけ、胸が締め付けられる。亡くなられた方々のご冥福と被災地の1日でも早い復興を心から祈り、これからも被災地の皆さまに心を寄せ続けたい。

さて、選挙イヤーのトップバッター、台湾総統戦は、民進党の頼清徳氏が勝利し、ひとまず安堵した。しかし、1月16日(現地)にアイオワで行われた米大統領選挙の共和党予備選ではドナルド・トランプが圧勝し、トランプの指名獲得が現実味を帯びてきた。有力候補と目されていたニッキー・ヘイリーは振るわず、3番手に終わった。

11月に行われる本選では、再びバイデンとトランプの争いになる公算が大きい。素人目にすぎないが、バイデンが勝利するためには無党派に加え、反トランプの穏健な共和党支持者の票をどのくらい獲得できるかにかかっている。

カラマハリス副大統領The White Houseより

そこで注目されるのが、引き続きバイデンのランニング・メイトとなるカマラ・ハリスである。前回の投稿で述べたように、ハリスの支持率は低迷し、過去30年の副大統領の中でも最低ラインであるばかりか、その政治的能力に疑念を持たれてもいる。選挙戦では、おそらく共和党陣営の攻撃の矢面に立たされるだろう。

米国の大統領選において、大統領候補者の足を引っ張るような副大統領候補は必ずしも珍しいものではない。彼らは対立候補の攻撃の餌食になった。しかし、その目論見はいずれも成功していない(POLITICO, 05/15/2023)。