山口蛍 写真:Getty Images

 元日本代表MF山口蛍は、ヴィッセル神戸でFW大迫勇也やFW武藤嘉紀らとともに2024シーズンのJ1優勝を達成。シーズン終了後に神戸からV・ファーレン長崎へ完全移籍しているが、その理由を明かしている。

 長崎は1月6日、2025シーズンの開幕にむけて諫早市で始動。同日放送の情報番組『Pint(ピント)』(NBC長崎放送)でその様子が特集されているが、新戦力の山口もチームメイトと一緒に汗を流したという。

 新加入でありながら、精神的支柱として期待されている同選手は、「6年間いたチームを移って、新しいところでスタートして、すごくワクワクした気持ちでできていると思う」と手ごたえを覗かせると、長崎へ移籍するまでの過程についてこう語っている。

 「真っ先に声をかけてくれたのが長崎で、自分に対しての熱意が一番心を打たれたので。J1ではなくてJ2にカテゴリーは下がるけど、それでも僕はこのクラブのために力になりたいと思った」

 現在34歳の山口は、2018シーズン終了後にセレッソ大阪から神戸へ完全移籍。加入1年目から天皇杯優勝を成し遂げると、2020シーズン以降も中盤に必要不可欠な戦力として存在感を発揮していた。ただ背番号を「96」に変更して臨んだ2024シーズンは、7月13日の第23節・北海道コンサドーレ札幌戦までほぼ全試合でスタメン出場も、8月26日の練習中に左膝外側半月板損傷、左大腿骨外顆軟骨損傷という大怪我を負い、シーズン後半戦は4試合の途中出場に終わっている。

 2024シーズンのJ2リーグで3位に食い込むも、J1昇格プレーオフ準決勝でベガルタ仙台に敗れた長崎。得点源のMFマテウス・ジェズスやMFマルコス・ギリェルメの残留がほぼ確実であるだけに、山口の加入でより一層J1昇格へ近づきそうだ。